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2019問屋正勝の巡礼日記㉑

2019年5月28日

5月21日

 Pedrouzo - Santiago de Compostela, 歩行距離20km

 6時半、巡礼宿を出ると出るとすぐに幽霊がでそうな真っ暗なユーカリに森に入ります。

 遠い道程を歩いてきた大勢の巡礼者たちの顔も間もなく見るであろう大聖堂への期待で輝いて見えます。

 モンテドゴソ(Monte do Gozo)からサンティアゴ大聖堂まで残り5km。大聖堂の尖塔が肉眼ではっりと見えたとき巡礼者は歓喜したのがその名前の由来という。

 この丘には1989年、ローマ法王ヨハンパウロ2世が数千人の信者を前に屋外ミサをされたモニュメントがあります。巡礼者にとってはこちらの方が大事だと思われるが、日本の旅行案内にはその数百m先の二人の巡礼者像しか紹介されていません。

 43日間、1000km歩いてとうとうサンティアゴ大聖堂に到着しました。

 同行の6人と一緒にガリシア州政府観光局とXacobeoを表敬訪問しました。

観光局はプロモーション部長のCarmen Pitaさん、Xacobeo は新任のIsaia Calvo理事長、シングル氏とお会いできました。カルメンさんとシングルさんとはこれまで交流時の交渉の相手方として6年くらいのお付き合いがあります。

 シングルさん(歴史美術博士)は四国四県とガリシア州政府が4年前協力協定を締結した時、契約文書の交渉担当者として私のカウンターパートナーでした。

 2017年、黛まどかさんの四国遍路に2週間同行した時、サンティアゴから駆けつけて3日間にわたってお遍路に同行してくれました。

 Xacobeo(シャコベオ)はガリシア州政府の直轄の機関でサンティアゴ巡礼路のインフラ整備(道の整備、道標の設置、80の直営巡礼宿の運営)、歴史研究などを行っています。

写真  サンティアゴ大聖堂