2019問屋正勝の巡礼日記⑮
2019年5月18日
5月9日
San Martín del Camino - Astorga, 歩行距離23.7km
宿を出て2時間で Hospital de Órbigoの橋にきました。村の娘の獲得をめぐって中世の騎士が決闘をしたという伝説に因んで毎年村祭りがあります。
Astorga(アストルガ)を見下ろす丘にさしかかった時、聞き覚えのあるギターと歌が聞こえてきました。2007年、巡礼博物館の入り口でギターの曲芸引きをしていたジプシーの男性です。懐かしくてしばらく足を止めました。
Astorga(アストルガ)には巡礼者として何度も滞在しましたが、2010年には巡礼宿のボランティアとして2週間滞在しました。今日、巡礼宿の受付にはマティが管理人として座っていて、私に気がついて抱きついてきました。マティはバスク出身の70歳台の男性で、2009年、モリナセカ町の巡礼宿で一月間一緒にボランティアをしました。
アストルガはセビリアから北上してきた銀の道(Vía de la Plata)と東から来たフランス人の道(Camino Francés) が合流する地点でローマ時代から交通の要衝とされてきました。多くの都市と同様城壁によって囲まれています。
ガウディの設計による司教館がありますが、現在では巡礼博物館として使われています。
夕方、友人のプリアランサ町長ブランコ氏の車でレオン市に行きました。
26日に行われる統一地方選挙の国民党の集会に参入(珍入)しました。カスティージャレオン州議会議員の立候補表明の集会でした。現州政府環境大臣のファンカルロスが7名の立候補者の代表です。集会場の入り口で私が来たこと知ると驚いてしかし親しみを込めて挨拶してくれました。ファンカルロスの息子のホルヘは4年ほど前に東大隈研吾研究室に1年間留学していますが、父親ファンカルロスの依頼で留学中事実上の後見人になりました。正月に父と息子で家内(洋子)のおせち料理を食べたときのことはいつも話題になります。
集会場ではレオン県議会のエミリオとも会いました。エミリオは4年前ブランコ氏と一緒に来日しました。東京、横浜、香川、愛媛そして京都を一緒に周りました。京都の和式旅館で雑魚寝をしたときの写真を懐かしそうに見せてくれました。行く先々で大歓迎を受けたことをいつまでも覚えています。
写真は
ガウディの司教館
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