スペイン語講座・スペインとの文化・AIYES通信 | 横浜スペイン協会|

2019問屋正勝の巡礼日記⑫

2019年5月13日

5月4日

 Carrión de los Condes - Terradillos de los Templarios, 歩行距離26.3km

 昨夜はCarrión のSanta Matía教会(12世紀)の夜のミサに参列しました。修道女三人が賛美歌を歌いギターの伴奏をしました。賛美歌には不思議な力があります。

ミサの後、40~50人の巡礼者は祭壇の前に集められ神父による道中の無事の祈りと祝福がありました。

 今朝の気温摂氏2度。午後になっても寒い一日でした。

 

5月5日

 Terradillos de los Templarios - Bercianos del Real Camino, 歩行距離23.2km

 メセタと言われる高原台地が続きます。単調な行程をきらってレオンまでバスに乗る人がいますが、私にはその気持ちが理解できません。

 3時間余り歩くとSahagün(サアグン)の町です。R大学のスペイン歴史専門教授の情報によると11世紀頃この町にはフランス人が多く入植して大きな勢力となったという。

街中のバルに入って聞き込みをすると、昔はやはり大勢のフランス人がいたが今は一人(?)しかいないという。

 夕方、カリオンで私のスパゲティをうまいと言ったイタリア人が同じ巡礼宿にチェックインしました。調子はどう? と尋ねると、足にできたマメが痛いと言う。診ると足の裏に大きなマメが二つあります。

 慣れた手つき(自分で言うのも何ですが)で処置をすると、おおいに感謝されました。この人はイタリアで歯科医をしているそうです。医者の治療をするのははじめてです。

 

5月6日

 Bercianos del Real Camino - Mansilla de las Mulas, 歩行距離26.3km

 昨夜、イタリア人歯科医のマメの治療の噂を聞いてブラジル人の青年が自分もマメでとても苦しんでいので助けて欲しいと言う。踵付近で皮膚が厚く小さいので的確に針をとおすのに少してこずりましたが、なんとか済ませました。

 今日の宿でくつろいでいるとそのブラジル人がマメはすっかりよくなった、もう痛くない、感謝しています、と言う。

 今日の行程はメセタ(高原台地)と呼ばれる起伏のないまっすぐな道です。

 夕食はブラジル人、ドイツ人、韓国人、南ア人が同席でした。スペイン人はこの時期稀です。

 

 写真 Sahagünのバルはオバサン