2019問屋正勝の巡礼日記⑦
2019年4月28日
4月24日
Ventosa - Cirueña, 歩行距離24.9km
心配していたフィンランド人のティーナからメールが来ました。
四国遍路の1番札所を一人出発して43番札所と44番札所の間を歩いている最中です。きつい道のりではあるが、素晴らしい経験をしているという。
ティーナは30歳台の女性で3年ほど前にMolinasecaの巡礼宿でボランティアをしている時の宿泊客でした。その時私から四国遍路の話を聞いて、自分でもやってみたくなったという。
私が日本を出発する直前に彼女は四国入りしました。その勇気と実行力に声援をおくると同時に無事結願する事を祈ります。
4月25日
Cirueña - Viloria de Rioja, 歩行距離19.8km
風が強く歩行困難。寒くてフリースのジャケットと手袋をはめて歩きました。
1時間ほどでSanto Domingo de la Carzadaの村につきました。ここには鶏伝説があります。
昔年頃の息子を連れた夫婦がサンティアゴ巡礼の途中この村に泊まりました。村の娘が息子に恋をしましたが、息子はつれない態度でした。逆恨みした娘は息子のリュックに銀の食器を詰めて村の役人に訴えました。当時村人は巡礼者を手厚くもてなすが、巡礼者が悪事を働くと厳罰に処される掟でした。息子は濡れ衣で縛り首に処されました。悲しみながら夫婦は巡礼を続けました。そしてサンティアゴからの帰途、この村に立ち寄ると、なんと息子はまだ生きているではないですか。夫婦は村の役人に息子がまだ生きていて無実であると訴えました。役人はそれはまるで目の前のテーブルのローストチキンが立ち上がってコケコッコと鳴くような馬鹿げた話だと言いました。そう言い終わらないうちにそのローストチキンはいきなり立ち上がってコケコッコと鳴きました。
この伝説に因んで、村の大聖堂の中にはつがいの鶏が飼われています。
Viloriaの宿に着くとルイスが待っていました。ルイスと一緒に遅めの昼食を取りました。ルイスは明後日泊まるAgesの巡礼宿のオーナーです。2007年初めての巡礼の後、初めての感動のボランティアをした巡礼宿です。
ルイスは今ポルトガルとの国境のHuertaという小さな村に住んでいて、私も招待されて10日間ほど滞在したことがあります。ルイスとはこれまで何回も一緒に巡礼をしています。
今日宿泊の巡礼宿オーナーのアカシオはブラジル人です。もう10年来の知り合いです。
旧友との再会を楽しめるのも長年(2007年来)巡礼を続けている者の特典と思います。
写真はGrañón教会前のバル
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