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四国遍路便り㉒

2017年4月20日

4月10日7時に宿を出発して22番札所平等寺をお参りしました。

大師堂をお参りした時どこかで見たことがある木箱に気づきました。それは足の不自由な息子を乗せてお遍路をした手押し車でした。このお寺にたどり着くとその足が良くなったと言うのです。私は東京で開催された四国遍路展でこの箱車を見ていました。今日も11時頃から雨でした。23番薬王寺(やくおうじ)に着いた時は16時頃でした。

4月11日7時前、雨の中薬王寺の参道にある旅館を出発しました。1日中雨のお遍路でした。

1番霊山寺から同行の友人の友人が自宅から二時間かかって昼御飯を持って来てくださいました。

筍ごはんのお握り、豚汁、コーヒーなどは雨で濡れた体に染み込むようでした。

実は10年前にこの人と東京でお会いしたことがあるのです。顔は覚えていませんが状況は記憶に残っています。人のご縁は不思議なものです。

 雨が降る山々、散り始めた桜、田植えの田んぼ、それに波の荒い太平洋を見ながら黙々と歩き続けました。

 今日の旅館(生本旅館)は古いけれども食べきれないほどのご馳走でした。