スペイン語講座・スペインとの文化・AIYES通信 | 横浜スペイン協会|

サンティアゴ巡礼路便り⑥

2016年8月5日

8月2日、麓の町サンジャン・ピエ・ド・ポーを朝7時に出発しました。

ピレネー山脈を越えるのは今回で3回目(2007年、2009年)。今日のピレネーは快晴。緑の山と青空のコントラストはこれまで以上に美しく見えました。標高差1200mなので、普段登っている丹沢の山(大山、塔ノ岳など)と同じ程度ですが、重い荷物(11kg)を背負っているので次々と他の人達に抜かされました。少しきつめの傾斜になると深呼吸が続きます。(ちなみに昨年の人間ドックの肺機能年齢は49歳)

それでも標準所要時間の30分遅れでスペイン最初の村ロンセスバージェスの巡礼宿に到着しました。

巡礼宿は世界中から来た多くの巡礼者でごった返していました。

途中、国境を越えましたが、表示がないので、いつ越えたか明確にはわかりません。

 

フランス国内では巡礼者はほとんどが中年以上のフランス語しか話せない(話さない)フランス人でした。フランス語が全くわからない私には食事の時間が一番大変でした。今日の夕食のテーブルはイタリア人6人とドイツ人二人(母親と15歳の娘)。15歳の娘に「学校以外で英語を習っているの?」と尋ねると、「学校だけです。成績は60%が筆記、40%が会話です」と言いました。ドイツ人(特に若い人)が英会話が上手な理由がわかりました。

 

フランス国内の一月にわたる巡礼には、アップダウンのキツさ、猛暑さらに言葉(フランス語)の壁から来る孤独の三重苦がありました。しかし裏を返せばとても貴重な一月でした。

1. 言葉がわからない辛さ、特に体調がすぐれない時の心細さを体験できました。帰国後の医療通訳活動などに生きると思います。

2. 活動の優先順位(時間配分)をゆっくり考えることができました。

3. スペイン語を勉強する時間が多く取れました。(単語、熟語の暗記・復習)

 

これから一月かかってサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂を目指して歩きます。